2017.06.27
レトリック禁止
コピーライター養成講座では、
「レトリックに頼るな!」ということを
多くの講師の方々が言っていたように思います。
レトリックに頼るのではなく、「何を伝えるかをしっかり考えろ」と。
確かに何も言っていないようなコピーをつくっても、
見る人の心を動かすことはできないでしょう。
レトリックばかりに気を取られる受講生を戒めるべく、
多くの先輩コピーライターはそう教えているのだと思います。
でも、世の中を賑わすコピーは、
「何を伝えるか」がしっかりしているのに加えて
「どう言うか」もきちんと考えられているように思います。
つまり、レトリックがびしっと効いているのです。
たとえば
【ひとりの商人、無数の使命】
という伊藤忠のコーポレートスローガンの場合、
「ひとり」と「無数」が対比されていて、
言葉に強さが生まれています。
何をどう言うかまで考えることができて、
いっぱしのコピーライターに
なれるのではないかと考えておる次第です。