2017.06.09
キャッチコピーは分類するといいらしい
コピーライターになろうと養成講座に通い出したころ、
諸先輩方が書いた素晴らしいコピーを見て、
どうしたらこんなコピーが書けるのだろうと
不思議に思っていました。
でも、なにかの本か雑誌で、
「いいコピーを書くためには
なぜそのコピーが優れているのかを
見破らなければならない。
ひいてはコピーを分類し、型を見つけ出しなさい」
といったようなことが書かれていました。
なるほどと思い、
早速自分がいいなと感じたコピーを
片っ端から分類してみることにしました。
たとえば
【うちの窓から、うちが眺められたいいのに。】
これはヘーベルハウスのコピーですが、
まず訴えかけられるのが眺めたくなるほど素敵な家ということ。
「自分の家から、自分の家を見たい」という、
不可能な場面を設定することで、
コトバに強さがもたらされています。
また、「うち」を2回反復して使用することで、
やはり強さやリズムがもたらされています。
そして、しゃべっているのはこの家の住人。
こんな風に、何が伝えられていて、文体がどうで、誰が発信しているかなど、
1つのコピーのよさを事細かにみていくと、あら不思議。
なぜそのコピーがすごいのかがみえてくるではありませんか。
型をみつけるということは、
なるほど大事なことだなと感じたのであります。